<<< テーマ:射出成型による薄肉成形 >>>
弊社は平成21年度のものづくり中小企業製品開発等支援事業者に選定されました。 「射出成型による薄肉成形技術」をテーマに、種々の薄肉製品の具現化のための金型設計および射出成形技術を確立を目的としています。 今回の試作開発では厚み0.35mmから0.5mmの4つの製品の開発を行い、薄肉成形のノウハウの取得ができました。
<<< 支援補助金で開発・試作した製品 (1)&(2) >>>
(1)半導体搬送用トレー(多点ゲート方式) 薄肉の搬送トレーは真空成形で成形することが一般的ですが、0.5ミリの薄肉で160mm正方の大きさのトレーを成型できるようになりました。 これにより、真空成形では難しい複雑な形状で、かつ、精度が厳しい製品を射出成形で成形する技術を確立することができました。
大きさ : 150mm正方形 薄さ : 0.5mm 材料 : ポリカーボネート(PC)とABS
(2)半導体搬送用トレー(圧縮成形方式)
圧縮成形とは、樹脂を射出する瞬間は金型のキャビ・コア間に若干の隙間を作っておき、樹脂射出後に金型を強い型締め力で締めることによって、薄肉の製品をつくる方法です。圧縮成形のためには、特殊構造を有する金型を作る必要があります。
圧縮成形によって150mm正方の大きさのトレーを成型できるようになりました。これにより、圧縮成形のための金型設計技術と成形技術を確立することができました。 大きさ : 150mm正方形 薄さ : 0.5mm 材料 : ポリカーボネート(PC)